第十三回「松能会」
今年の松能会は、新たに「月」をテーマに、
仕舞では「雨月」「松風」「鵜飼」と全て「月」に関わる曲を演じました。
能は羽衣伝説にまつわる名曲「羽衣」。
ご主宰である松木千俊先生は「羽衣」をとても大切にしており、
自らの芸の指針として参ったとの事で三保の松原で駿河舞を舞う天人の姿、それは美しいものでした。
通常、演能中の撮影は絶対に禁止ですが、終演後のワークショップ(年に一度)では
能装束をつけたまま登場して、至近距離で自由に撮影をさせて頂きました。
装束の絹の風合いや色彩の素晴らしさにため息が出ました。
地謡(じうたい)ってご存知ですが?
通常、舞台右手に6人位が格重く座り、筋書きを歌って物語の進行を司りますが、
今回は「地謡」の体験をさせて頂けるという驚きの企画!
数回声を合わせて練習した後、足袋に履き替えて能舞台へ。
「あーーまーのーーは・・・ごろもーーう・・・ら か ぜにーー」
ヨワ吟ノル・拍合・中音・上音・上音ウ・クリ・中音ウとかの約束文字を必死に追っての初地謡体験。
それの合わせて先程感動した
羽衣を松木先生が舞って下さったのですよ!
このように能舞台に上がるなんて普通考えられない事(**)
伝統の能を少しでも親しみ易く、そしてインターナショナルに広めたいという本気の願いが、
この様なワークショップに繋がっているのですね。
純子SAN
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