亡き皇女のためのパヴァーヌ
11月24日午後の浄土宗大本山増上寺の紅葉です。
開始時間を図らずも1時間も早く(**)間違えて到着した私は、
増上寺の庭を初めてゆっくり散策しました。
今日は西川瑞扇からご案内頂き、何だかとても興味深く、
早い時期から伺う事を楽しみに予定していました。
「浄土宗の開祖法然上人は経文の礼讃に和歌披講の旋律を取り入れていた」という、
この今まで誰も触れなかった法然上人の音楽的側面を
「中村孝之師」が解き明かす礼讃読謡と和歌披講、
そして法然上人に思慕を寄せた「式子内親王」の煩悩を西川瑞扇が艶やかに舞う、
という初めての試みです。
1部の声明(礼讃)と歌会(和歌披講)は序章のヴァイオリンの伴奏で声楽から始まり、
第一章から第七章、そして終章の露の身二首「御胎内の和歌」まで・・
その発想の深さに感銘を受けました。
藤原定家に愛され、法然上人を思慕した女流歌人、
式子内親王の愛と人生を舞踊と語りでつづるというこれも初めての試み。
語りに太川陽介・磯部勉の両氏を携えて踊る瑞扇の艶やかさと悲しさ・・
能面をつけて舞った時の衝撃も忘れられません。
観世流の能楽師「松木千俊」さんはアドバイザーとして
素晴らしい要素を日本舞踊に提案していると思いました。
昔から瑞扇と松木さんと私は大の仲良しで(^^)
忙しくなった今もこうして芸術として真っ直ぐに向き合っている姿を見せて頂く度に
生きる上での大いなる励みを貰っている私は幸せですね。
瑞扇は「あなたを美しく魅せるモテしぐさ」(KKロングセラーズ)という本も出していて、
沢山の女優さんの憧れでもあり、
この日も賀来千賀子さんが花束を持って最前列で真剣に見つめている姿も印象的でした。
帰りに新宿で食事の後、
パンプキンとラムレーズンのこんなに大きなアイスクリームもデザートに戴きました!(^^)
純子SAN