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作家・林芙美子(生誕110年)

花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり 雲も光るなり
 
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林芙美子は1930年(昭和5年)「放浪記」がベストセラーになり、作家としての道を歩み始めます。

単身で中国やパリなどへ渡り、戦時中は従軍作家として中国や南方にも赴きました。

戦後は戦争によって運命を翻弄された市井の人々に寄り添い

終生、庶民を描き続けた作家でした。

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林芙美子の生涯を描いた芝居「太鼓たたいて笛ふいて」

こまつ座102回公演に昨日、行って参りました。

作家の井上ひさしさんが2002年に書き下ろした初演から何度か観ておりましたが、

今回は女優大竹しのぶが、林芙美子の生涯を演じるという事で

昨年の10月位にチケットを取って頂いて居ました。

何と!最前列のお席でビックリ、すぐ右横には木目の茶色のヤマハのピアノと椅子が置かれていました。

暗転から薄明かりのスポットの中、ピアニストが登場して弾きはじめて幕が上がりました。

音楽評伝劇の絶妙な演出で、役者さん達の汗や涙が眼前で緊張しましたが、舞台に引き込まれて感動物でした。

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新宿歴史博物館では、協動企画展「風も吹くなり 雲も光るなり」林芙美子展を今週の日曜日まで開催。

舞台は2月9日まで新宿「紀伊国屋・サザンシアター」新宿高島屋の五階から連絡通路を渡れば直ぐです。

純子SAN