5月16日(金曜日)午後6時開演。
深大寺境内特設舞台にて開催されました(第22回目)
私は18回目位から何度か観覧させて頂いていましたが、
ここ数年は日時が合わずに久方ぶりでしたが、
今年は格別の感慨深い時間を堪能致しました。
全ての状況において、何か神の成した事としか思えないような大自然の演出でした。
聳え立つ境内の樹のに残照の中、主催者側からのご挨拶の後、解説がありました。
次は火入れ式!住職と沢山の僧侶たちの読経の中で祈るような、息を呑む瞬間です。
上手から吹いて来る風が青い煙を舞台に運びこみ、幽玄の世界へといざないます。
「百萬」のシテは松木千俊先生。
世阿弥が名声を博したという「風姿花伝・第五奥義・世子六十以後申楽談儀(序)」とみえる狂女物です。
子方の愛くるしさが切ない情緒を醸し出します。
陽が落ちて暗くなってくる度に面に影が差して、立体に思える程に素晴らしかったです。
今回の深大寺薪能は私の中では全て最高で、貴重な瞬間に立ち会えた喜びでいっぱいでした。
いつもは会場に駆け込むだけでしたが、今回は早めに出て神代植物園の今が真っ盛りの溢れるような薔薇園を散策(^^)
そして、恒例の深大寺の御蕎麦とビール!
その後の鑑賞でしたから、最高さも倍増したのでしょうね(^^)
充実した1日でした。
純子SAN